
予報が外れるという意味では、「空振り」も「見逃し」も同じです。
ただ、気象予報士として、より怖いと感じるのは「見逃し」です。
例えば「雨は降らないでしょう」と伝えたのに実際は強い雨になってしまうと、通勤や通学、子供の送り迎えや屋外のイベントなどに大きな影響の出るおそれがあります。
一方、「雨が降るでしょう」と伝えて、実際に降らなかった場合は、備えをしていた分だけ被害を防げることがあります。
特に大雨や大雪、暴風雪など、災害につながる現象の「見逃し」は命に関わる可能性があります。
だからこそ、私たち気象の現場では危険な兆候を見逃さないことを大切にしています。
伝え方の一つの例としては、危険度がひと目で伝わるよう、色分けの工夫をしています。

たとえば、右上アイコンの赤は「警戒」、黄色は「注意」を呼びかける際に使用しています。
さらに、厳重警戒は「紫」、そして特別警報など数十年に一度レベルの災害が予想される、または発生している場合には「黒」を使います。
天気予報は、日々の服装や持ち物を決めるだけではなく、時には交通機関の運行や学校を休校にする判断など、暮らしを支える重要な情報です。
だからこそ、予報に「見逃し」も「空振り」もないのが理想ですが、自然を相手にしている以上、難しい場面があるのも事実です。
それでも私たち気象の現場では、危険の兆しをできるだけ見逃さず、暮らしに役立つ形で伝えることを大切にしています。
これからも、多くの方が安心して日々を過ごせるよう、道民の日々の暮らしに寄り添える天気予報をお届けしていきます。
連載「気象予報士コラム・お天気を味方に」

文: HBCウェザーセンター 気象予報士 篠田勇弥
札幌生まれ札幌育ちの気象予報士、防災士、熱中症予防指導員。 気温など気象に関する記録を調べるのが得意。 趣味はドライブ。一日で数百キロ運転することもしばしば。
HBCウェザーセンターのインスタグラムでも、予報士のゆる~い日常も見られますよ。
※掲載の情報は記事執筆時(2026年3月26日)の情報に基づきます。
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