
「空振り」や「見逃し」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
野球を知っている方にはおなじみの言葉ですが、実は、気象の世界でも使われることがあるのです。
天気予報は雨だったので傘を持っていったけど、使うことがなかった。
晴れの予報だったけど、突然の雨で洗濯物が濡れてしまった。
このような予報と実際の天気のズレを「空振り」や「見逃し」と表現することがあります。
今回は、気象の世界で使われる「空振り」や「見逃し」の意味、そして実は怖い「見逃し」について、HBCウェザーセンターの気象予報士・篠田勇弥が分かりやすく解説します。

連載「気象予報士コラム・お天気を味方に」
気象の世界でいう「空振り」と「見逃し」は、冒頭の例にもあったように、雨や雪など降水の予想が外れたときの言葉です。
・雨と予想したのに、実際には雨が降らなかった→空振り
・晴れや曇りと予想したのに、実際には雨が降った→見逃し
野球に例えると、雨が来ると思って振ったのに、実際には降らなかったのが「空振り」。

逆に、雨というボールが来たのに振れなかったのが「見逃し」です。
気象庁では「空振り」や「見逃し」に関する確率の統計はありませんが、降水の有無が当たった割合を「適中率」として地域や季節ごとに公表しています。
ちなみに「的中率」ではなく、「適中率」なのは天気予報や臨床検査などの専門分野で使われる精度の指標を示す言葉です。
そのデータによると、適中率は全国の年平均が86%なのに対し、北海道の年平均は82%、冬は75%で、全国平均と大きな差があります。
その理由のひとつ、北海道に暮らすみなさんなら身をもって感じていることかと思いますが、冬は比較的近い場所でも天気が大きく異なることがあるためです。

気象庁の適中率は予報区(石狩地方、上川地方など)の中で、どれだけ多くの観測地点で予報が当たったかを示しています。
そのため、同じ石狩地方でも石狩や江別で雪、札幌や千歳が晴れ、というように天気が分かれると、予報区全体としての適中率が下がってしまうのです。

例えば冬型の気圧配置の場合、札幌市、石狩市、江別市、千歳市など、同じ石狩地方でも、風向きによって雪雲が流れ込む場所が変わります。
こうした地域差が、北海道の予報を難しくしています。
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