2026.03.22

深める

忘れない、より大切なこと「死ぬならあの家で…」希望が一変したあの日を伝え続ける

「一瞬」だから深く入る心

宍戸さんは、2017年から札幌で原発事故を題材にした脚本を書き続けています。

稽古を見たとき、ちょっとだけ不安そうにする女性の雰囲気作りが、震災と原発事故の当時のあの雰囲気にすごく近いんじゃないかと感じました。

宍戸さんは「映像として残していくことが大事だと思っていて、フィルムで撮ってるわけじゃないから、本当に一瞬なんだけど、一瞬だからこそ人の心に深く入るのが演劇だと思っていて。空気感を共有できるすばらしい手段だなと思う」と、演劇への想いを語ります。

福島にはまだ帰還困難区域があり、2026年3月現在も約2万3000人余りが帰れずにいます。

事故で溶け落ちた核燃料と原子炉内の金属が固まった燃料デブリはおよそ880トン。15年が経った今も取り出せたのは1グラムにもなりません。

一方で、私は北海道に転職してから福島の現状を報じる機会はありませんでした。

宍戸さんは、「完全に廃炉が終わるまで、原発事故は続いていると思っています」と静かに語ります。

劇は、女性が亡くなったあとに記者が書いた本を家族が手にするシーンで幕を閉じます。

HBC報道部

毎日の取材で「気になるニュース」や「見過ごせない事案」を、記者が自分の目線で深掘り取材し、「ニュース特集」や「ドキュメンタリー」を作っています。また、今日ドキッ!の人気コーナー「もうひとホリ」「もんすけ調査隊」も制作しています。最近は放送にとどまらず、デジタル記事、ドキュメンタリー映画、書籍など、多くのメディアで展開して、できるだけたくさんの人に見てもらえるよう心掛けています。北海道で最初に誕生した民間放送の報道部です。

https://www.hbc.co.jp/news/

この記事のキーワードはこちら

SNSでシェアする

  • X
  • facebook
  • line

編集部ひと押し

あなたへおすすめ

エリアで記事を探す

FOLLOW US

  • X