
宍戸さんは、2017年から札幌で原発事故を題材にした脚本を書き続けています。
稽古を見たとき、ちょっとだけ不安そうにする女性の雰囲気作りが、震災と原発事故の当時のあの雰囲気にすごく近いんじゃないかと感じました。
宍戸さんは「映像として残していくことが大事だと思っていて、フィルムで撮ってるわけじゃないから、本当に一瞬なんだけど、一瞬だからこそ人の心に深く入るのが演劇だと思っていて。空気感を共有できるすばらしい手段だなと思う」と、演劇への想いを語ります。
福島にはまだ帰還困難区域があり、2026年3月現在も約2万3000人余りが帰れずにいます。

事故で溶け落ちた核燃料と原子炉内の金属が固まった燃料デブリはおよそ880トン。15年が経った今も取り出せたのは1グラムにもなりません。
一方で、私は北海道に転職してから福島の現状を報じる機会はありませんでした。
宍戸さんは、「完全に廃炉が終わるまで、原発事故は続いていると思っています」と静かに語ります。
劇は、女性が亡くなったあとに記者が書いた本を家族が手にするシーンで幕を閉じます。
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