2026.03.20

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「人生が終わってしまう」絶望の中でフィルムカメラがくれた一筋の光 今へとつながる生きる実感

フィルムカメラ − 絶望の中にみた一筋の光。

水本健人(フォトグラファー/FOLPHOTO代表)

初めてフィルムカメラを手にしたのは16歳のとき。その頃、彼は病室のベッドで絶望の淵にいた。突然降りかかった残酷過ぎる現実に押しつぶされそうになりながらも、父親がくれたそのフィルムカメラに、やがて生きる希望を見いだすことになる。

プロフォトグラファーの水本健人さん

函館を拠点にプロフォトグラファーとして活動する水本健人さん。建築、店舗、ウェディング、家族、商品、学校などあらゆるジャンルの写真撮影を請け負い、途切れることなくオファーが寄せられる、函館でも指折りの多忙なカメラマンだ。

仕事で撮影するときに使うのはもっぱらデジタルカメラだが、時折羽根を休めるように昔なじみのフィルムカメラを手にとって街へ出る。

取材時に水本さんが持ってきてくれたフィルムカメラの数々。コレクションではなく、すべて実用性に特化したもの。

「ここ最近、またフィルムで撮り始めたんですよ。たまにデジタルカメラに飽きちゃうときがあって。デジタルってあまりに自分がしたいようにでき過ぎるんです。こちらの意図を反映し過ぎるというか。でも、フィルムだとそうはいかない。いざ現像すると、想定外の色や質感になることがあるから撮ってて面白いんですよね」

水本さんは現在44歳。いまでこそ撮影仕事で縦横無尽に走りまわる日々を送っているが、およそ30年前の高校1年生のとき、急性骨髄性白血病と診断され、骨髄バンクからの提供で骨髄移植をした。暗くよどんだ病室で「このまま人生が終わってしまう」と何度も思った。

peeps hakodate

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