2026.03.09
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1985年、今や当たり前となった「野菜の素揚げ」を初めて入れたのが、当時オープンしたばかりの『スープカリー木多郎』でした。
店主の木下雅夫さんは、「素揚げという調理は『脱水』。瞬間的に野菜の旨味を封じ込めて、食感もそのまま生かすんです」と、そのこだわりを明かします。
このスタイルを確立したことで、薬膳スープは野菜をおいしく食べる料理へと進化したのです。

しかし、まだ完成はしていませんでした。この料理に名前がなかったのです。
そのとき、この料理は店名で呼ばれ、決まった呼び名が存在していませんでした。
名付け親となったのは、『マジックスパイス』店主の下村泰山さんです。マジックスパイスの「ママ」こと下村恵子さんは、「辛いからカレーでしょ。スープ状だし、よしスープカレーと名付けたのが最初」と当時を振り返ります。
1993年、東南アジアを旅していた下村さんが、インドネシアの「ソトアヤム」という料理に出会い、日本人向けにアレンジした料理に「スープカレー」と名づけました。
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