2026.03.09
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今や外国人にも人気な札幌名物スープカレーですが、その意外と知られていないルーツをたどってみました。
1月には、札幌の人気店「SOUP CURRY KING」が京都にオープン。沖縄や広島、さらに台湾まで拡大し、反響を呼んでいます。
一方、札幌の店でも行列ができることがめずらしくありません。
「Suage(スアゲ)」は、北海道外7店舗、海外11店舗に出店。
いまや札幌名物の「スープカレー」は世界的に大人気になっています。

そんなスープカレーは一体、いつ、どのように生まれたのでしょうか。
街の人に聞いてみても「わからない」「インドじゃないんですか?」といった声が。
そこで向かったのは、札幌でも長い歴史を持つ「アジャンタ インドカリ店」の伝統を受け継ぐ店。
「自分の身内に体を壊した人がいて、その人の体を治すために、この薬膳スープを作った。店で出したら評判が良かったのでメニューになった」
発祥の経緯を話すのはアジャンタ インドカリ店の千葉健太郎さんです。

創業店を取材した2001年の貴重な映像です。創業者の故・辰尻宗男さんが、1971年に、病に伏した父親を元気にするため頼ったのが、30種類のスパイスと15種類の漢方でした。
辰尻さんは2001年の取材時、「200年前から続いた家伝の養生食がベース」だと語っていました。
当時は具のない「薬膳カリィ」というスープでしたが、1975年頃に転機を迎えます。
千葉さんによると、「当時は鶏を全部捨てていた。常連客が『捨てるなら食べたい』と言って、今の形になった」といいます。

ダシ殻だった骨付き肉や野菜が主役に躍り出る。
これがスープカレーの「原型」になったというのです。
辰尻さんは当時、「きっとカレーもこうやって進化していくんだろうな」と話していました。
ですが、この原型のスープカレーも、私たちが今目にしているスープカレーとどこか違います。
そう、皿に盛り付けられたゴロゴロの野菜は、揚げられていないのです。
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