2026.03.08
育む
最近のこうちゃんは、突然「今日から一人で寝ます!」と宣言したかと思ったら、寝室の私のベッドのすぐ近くに自分で布団を敷き、クッションやぬいぐるみをにぎやかに並べ、「じゃあね、ママ、また明日ね~!」と言って、スヤスヤ眠っています。
お友だちからなにか言われたのか。はたまた急に思いついたのか…?
いきなりの宣言に少し寂しくなった私は、「こうちゃん、絵本読んでから寝るか!?」と提案しました。
「この本、久しぶりに読もう!」と言うと、目を輝かせ「お~!懐かしい!!読んで!」と私のベッドに上がってきました。
寝かしつけのときに必ずお子さんと絵本を読むというご家庭も多いと思います。
我が家もそうしていた時期もありますが、こうちゃんが小学生になってからは、宿題などもあり布団に入る時間が遅くなってしまって、読み聞かせの回数が激減していました。

久しぶりの読み聞かせに選んだのは、こうちゃんも大好きな「一年一組せんせいあのね」(理論社)という本。
一年生の担任にこだわり、人生を一年生にかけた!?という鹿島和夫先生の、小学一年生との交換日記「あのね帳」からセレクトされた作品が並びます。
そこにヨシタケシンスケさんの味のある絵が加わって、どの作品も個性的なのです!
笑いを誘うもの、胸がジ~ンとするもの…子どもの書く文章ってかなり胸に迫ってきます。
寝る前だから声のボリュームは抑えて、読む速度もゆっくりと。
でもあまりにもゆっくりすぎると隣で飽きてきているなという雰囲気を感じるので、緩急もつけて。

職業柄も相まって、なんとなくそんな風に考えながら読み方にもちょっとこだわっていますが、「あ!俺、あの話がいい!」と急にページを飛ばそうとするこうちゃん。
こんなところは小さいときから変わらないなぁ。
なんだかこの時間が愛おしくなり、また別の日にも読み聞かせタイムを設けてみました。
最近習い始めたという国語の教科書に載っている「ず~っと、ずっと、だいすきだよ」というお話。
毎日自宅での音読で聞き、冒頭から泣きそうになっている私ですが、寝る前に今度は私がこうちゃんの布団に入り、この日は一緒に読んでみました。
いつもより狭い布団に入り体をぴたっとくっつけて、体温を感じながら絵本の世界に浸って静かに読んでいると、こうちゃんがぽつり。
「はぁ~。自分でも読めるけど、ママの声で聞くのが好きなんだよね」
この言葉、本当にうれしすぎました…。
「こうちゃん~!ずっとずっと大好きだよ~!」
「はいはい、寝る前だから大きな声出さないの」
まさかの、軽く叱られました…。
できることはどんどん増えて、読める、知れる喜びを知ってぐんぐん吸収していく成長は本当にまぶしい。
本だって、どんどん自分で読んで世界を広げてほしい。
だけどこうして声を重ねて、知識だけじゃない本の世界に一緒にいられる時間も、「〇歳まで」なんて決めないで大事にしていたい。
読み聞かせは、「もういらない」と言われるその日まで読ませてもらおう。

「一人で寝る」といいながら、ちゃんと気配の届く場所に布団を敷く、そんなまだまだめんこい姿をみながら思うのでした。
ここで一句!
読めるけど 読んでと寄る君 いとおしく
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文|HBCアナウンサー 室谷香菜子
青森県出身。2009年HBC入社。HBCラジオ「アフタービート」、「美香と香菜子のおさんぽ土曜日」などを担当。2018年第1子(男の子)を出産。趣味は寝かしつけ後のドラマ鑑賞と、美味しいお酒。息子(こうちゃん)との日常はInstagramでも発信中。
編集:Sitakke編集部あい
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