2026.02.27
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実はあたしね、「モモンガもんきち」さんのお手紙の中で気になったフレーズがあったのよ。
それはね「ゲイなのか?と思って しまう 」ってところ。
ゲイであること、同性を愛することは、犯罪者のような不道徳な状態に陥って しまう ことでは決してありません。
でも、「ホモ」といった語が醸成してきたような、マイナスで後ろ暗い行いだという潜在的な印象が、世の中にはいまだに蔓延しているし、その印象をこの社会に生きる少なくない人たちが、どうやら内面化しているらしい。
そして、それがひとつの引き金となって、当事者のなかにおのれの生き方/本人のセクシュアリティをまっすぐに受け止められなくなって しまう 人間が、あたしのようにいたりするんだよね。
だから「モモンガもんきち」さん。
もしあなたの中に、かつてのあたしと似たような枷が存在するのだとすれば、そこからは解き放たれた方がいい。
その上で、自分がゲイなのかどうか、もっとウソなく考えてみてもいい(その結果、やはりゲイじゃないのなら、それでいい)。
「ゆーふぉにあむ」さんの場合は、そのAさんの心情を(もしこの人が実在の方ならば)、今言ったような側面から拾い直してあげてほしい。
そしてなんなら、自分の価値観や振る舞いにAさんのカミングアウトを妨げるような、心理的ハードルにつながる要素がないかを、今一度考え直してみてほしい。
LGBTQに関して、人々はこの日本でもようやく眼差しを背けなくなってきました。
ですが、その眼差しに隠れたバイアスがどこかで当事者を苦しめていないか、常に再考する必要はあるんです。
せっかくだから2人には、その再考のさきがけモデルとなるような存在になってもらえたらうれしいのよね。このコーナーを通じて知り合えたのも、何かの縁だと思うし。
なんならその縁や小さなつながりの積み重ねこそが、社会を確実に変えるとあたしは信じているから。
2人が、セクシュアリティを見定める権利はその人自身にあると改めて理解し、他者を根本から尊重できる人物になってくれることを。
ひとりのLGBTQ当事者として、あたしは願ってやみません。
というわけで、今回はLGBTQについてしっかり書かせてもらったわ。ちょっと真面目に語ったけれど、それだけ真剣に考えてのことだと思ってもらえたら。
「発信するいち当事者」としても、このコラムは書けてよかった気がするなぁ。「モモンガもんきち」さん、「ゆーふぉにあむ」さん、ありがとう!
性的マイノリティに関する話題、今後も記事にしていけたらいいな。
もし何か聞きたいことがあれば、みなさんどしどし送ってください。
ではではまた次回。Sitakkeね〜!
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文:満島てる子
イラスト制作:VES
編集:Sitakke編集部あい
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満島てる子:オープンリーゲイの女装子。北海道大学文学研究科修了後、「7丁目のパウダールーム」の店長に。 2021年7月よりWEBマガジン「Sitakke」にて読者参加型のお悩み相談コラム【てる子のお悩み相談ルーム】を連載中。お悩みは随時募集しています。
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