2026.02.21

食べる

大人になっても、焼肉が真のご馳走であることを改めて。極上肉に真摯に向き合う焼肉店【函館】

焼肉が真のご馳走であることを、改めて。

函館焼肉 宏楽園(大手町)

昭和40〜50年代にかけて、函館一の歓楽街だった駅前・大門地区には小さな焼肉店が通りのあちこちにあった。
そしてここ『宏楽園』もまた、その時代の大門に産声をあげた古参の一つ。2026年で創業49年目を迎える。

大門時代の写真は残っていないが、当時大門界隈にいた流しの絵師が描いた外観の絵だけは残っている。

1977(昭和52)年に大門の一番通り(※現在の『やきとり ごんちゃん』向かい)で開業し、その後大手町に移転。そして2023年、そこからほど近い大手町の一角に新店舗を建てた。

「大門の時代は、それこそガスの焼台から煙がモクモクあがって、店の中全体が焼肉とタバコの煙で白くかすんでいるような大衆的な焼肉屋でした。壁もギトギトで掃除するのも大変みたいな(笑)。

あの頃はどこもそうだったと思いますが、夕方5時に店をあけて、朝4時とか5時まで営業してました。お向かいの『滋養軒』さんも朝方近くまで営業していた時代ですね(笑)」

と、大門時代の店を回想するのは工藤恵さん。

創業者の娘であり、25歳のときから家業に入り、20年以上にわたって店の運営を支える。一方、厨房を取り仕切るのは恵さんの弟の山下剛さん。こちらも20歳を過ぎた頃から父とともに厨房で働き、もう20年以上が経つ。

厨房責任者・山下剛さん。創業者である父が70歳になったのを機に、数年前からバトンを受け取り、厨房を取り仕切る。「一番気を遣うのは肉の管理。やっぱり肉の鮮度・質が命ですから」。

「もともと両親ふたりだけで店を切り盛りしていたんですが、母が40代で亡くなったので、それからは父と私と弟と家族総出で店を続けてきました。ずっと店を守るのに必死で、もうすぐ創業50年といってもピンと来ないんですよね(苦笑)」(恵さん)。

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