2026.01.26

暮らす

バス運転手をレンタル移籍 北海道の「稼ぎどき」に観光と生活を一緒に守る切り札に

利用者の声は?

この取り組みを路線バスの利用者は歓迎しています。

「いいことだと思う。車をやめた人には、バスは必要。便数を減らさないでほしい」

「利用はほとんど毎日。だからバスがないと困る。人材をどんどん入れて、来てくれるのであれば本当にいい」

自ら手を挙げた運転手も

道南バスにレンタル移籍した濱田 浩明さん(49)が任されたのは慣れない土地での路線バスの運転。
これまでのような貸切バスではありませんが住民に頼られる運転手を目指しています。

「北海道に行かせてくれるなら行きますと手を挙げた。1個1個、確実に勉強しながら無事故で運行したい」と話します。

全国でも初の試み

北海道運輸局によりますと、これまでにも「貸切バス」の運転手の確保を目的とした人材の交流はありましたが、今回のように「路線バス」の運転に特化した「レンタル移籍」は、全国でも初めての試みということです。

北海道バス協会によりますと、道内の加盟社に所属するバス運転手の数は、2024年9月の時点で5308人。
ピークの1993年から、34パーセントほど減っている状況です。

HBCテレビ「今日ドキッ!」のスタジオでは、ゲストコメンテーターの小橋さんに運転手不足についての意見を聞いてみました。
小橋さんは、バスガイドの経験があります。

「人の命を守りながらの責任ある業務に対して、会社次第かもしれませんが対価が必要だと思います」

「ただ、私の友人でも、夏の忙しい時期に島だけ行くとか、特化した運転手さんやガイドさんがいます。そういう形で、全国を俯瞰で見て、今回のような試みが大きく広がっていくのではないかと感じました」

ニーズに応じた運転手の活用を

幼稚園園長でHBCテレビ「今日ドキッ!」ゲストコメンテーターの薮淳一さんは「ニーズがあるのに運転手さん不足で応えられないというのは、バス会社にとってはもちろん、観光地にとっても損失だと思うので、興味深い取り組みだと思います」と話します。

「幼稚園は、園児を送迎するバスがあって、運転手さんは大型2種の免許を持っています。ただ、冬休みや夏休みはバスを運行しないので、運転手さんがひまなことも多いです。冬休みや夏休みの幼稚園バスの運転手さんを、うまく活用するということもできるかもしれません」

今回の例だと「慣れないところに行って冬道が不安」という声もありましたが、日陰のアイスバーンなど滑りそうなところを重点的に練習して、実務の研修も受けてから実際に運転するそうです。

今回の取り組みは、バスだけでなく公共交通全体で、前例のないことに取り組んで対策を打っていくということが大事だと感じました。

文:HBC報道部 
編集:Sitakke編集部あま

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年12月26日)の情報に基づきます。

HBC報道部

毎日の取材で「気になるニュース」や「見過ごせない事案」を、記者が自分の目線で深掘り取材し、「ニュース特集」や「ドキュメンタリー」を作っています。また、今日ドキッ!の人気コーナー「もうひとホリ」「もんすけ調査隊」も制作しています。最近は放送にとどまらず、デジタル記事、ドキュメンタリー映画、書籍など、多くのメディアで展開して、できるだけたくさんの人に見てもらえるよう心掛けています。北海道で最初に誕生した民間放送の報道部です。

https://www.hbc.co.jp/news/

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