2026.01.23

みがく

芸妓のメイク時間はどれくらい?実は使うのは3色だけ!「顔師」の技も紹介【さっぽろ芸妓日記vol.38】

札幌で芸妓をしております、「こと代」と申します。 「芸妓」といえば、京都のイメージが強いと思います。
しかし北海道にも開拓期から道内各地に花柳界がございました。
現在は札幌のみになってしまいましたが、「さっぽろ名妓連」には11名の芸者衆が所属し、毎日お稽古、お座敷などで活動しております。

連載「さっぽろ芸妓日記」では、札幌の花柳界の歴史や 文化などをご紹介していきたいと思います。お付き合いのほど、どうぞ宜しくお願いいたします!

白塗りのお化粧は、色で言えばとてもシンプルです。
使えるのは、実は「白・赤・黒」の三色のみと決まっています。

顔はひとそれぞれなので、自分に似合うお化粧を見つけることが大切。私はまだまだお勉強中です。
お座敷に出るときのお化粧は、すべて自分たちでします。

よく「お化粧にどのくらいの時間がかかりますか?」という質問をいただきます。
私は、だいたい30~40分かけてお化粧していますね。

使っているお化粧道具は、主にインターネットで購入しています。
工程も道具も、実は歌舞伎役者さんとほぼ同じ。伝統の世界は閉ざされているようでいて、道具の面では意外と現代的なのです。

一方で、“札幌をどり”などのお舞台では「顔師(かおし)」と呼ばれる、お化粧専門のプロにお願いをします。

顔師さんは事前に私たちのリハーサルを見学され、この人は踊っているときにどういう表情の使い方をするのか、ということを観察し、本番ではそれを踏まえた上でお化粧してくださるのです。

私は踊るときは眉を上にあげるクセがあるそうで(教えていただくまで全く気が付きませんでした)、眉を少し下ぎみに描いてくださいました。ほんの少しの線や色の違いで、舞台映えする顔が作られていく様子は、お勉強になることばかりでした。

初めて「札幌をどり」の舞台に立たせていただいたときの様子。顔師さんにお化粧をしていただくとまるで別人の顔のようで、とても衝撃を受けたのを覚えています

入門した当初、白塗りのお化粧はすべてお姐さんから教えていただきました。

白塗りの濃さはどの程度か、赤はどのくらい入れるか、などなど…。
言葉で教わりながら、真似をして、失敗して、また直して、の繰り返しです。

そうして少しずつ、自分の顔に合ったお化粧を覚えていきます。

ちなみに私は、今まで同じ顔になったことは一度もありません(汗)。
これからも少しでもステキな自分でいられるよう、研究を続けていきます!

***

連載さっぽろ芸妓日記
文:さっぽろ名妓連 こと代
編集:Sitakke編集部あい

<「こと代」プロフィール>
札幌生まれ、札幌育ち。2018年にお披露目して以降、現在も最北の花柳界「さっぽろ名妓連」で芸妓として活動中。開拓期から続く北海道の花柳界文化をたくさんの方に 知っていただくべく日々奮闘中。飼い猫達と遊ぶことが日々の癒し。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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