
札幌市内の大学に進学すると、本格的にファッションモデルに挑戦する道を進んでいきます。
右目しか見えていない吉野さんにとって、本来両目にかかる「物を見る負担」はすべて右目にかかっています。
実は「右目が見えている」という希望だけではなく「いつ右目が失明してもおかしくない」という不安とも闘っているのです。
「両目を失明しないうちにモデルなど自分のやりたいことをやる」
ウォーキングのレッスンを受け、モデルの基礎を学び、スタジオを借りて自主練習を重ねました。
そして、札幌の地下アイドルグループのメンバーとしても活動。

その間、たびたびオーディションを受けますが、左目の障害を理由に不合格が続きました。
それでも、吉野さんは決してあきらめませんでした。
「自分が表舞台に立つことが、同じよう境遇の人たちのロールモデルになれると思ったので…。『いま私がやらなきゃ!』って、謎の使命感に駆られて、いばらの道を選んできました」

そんな吉野さんが20歳で挑戦した「ミス・ユニバース・ジャパン2017」。
そこで北海道の準グランプリに選ばれたのです。
別の大会では日本代表になり、世界大会では2位に輝きました。
さらに、吉野さんは2024年に単身でフランスに渡り、ついにパリコレのステージに立つ機会を得ました。

左目の光を失っても、心の光は消えない―。吉野さんを突き動かすのは、あのグレーゾーンの存在です。

「私がいままでモデルの活動しているのも、一番は同じような境遇の方とか、自分に自信がない方、グレーゾーンにいるとか、生きづらさを抱えている方の背中を押したいというのがあるので…」
ファッションモデル、吉野奈美佳さん。その歩みは、これからも続いていきます。
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