2026.01.22

出かける

温泉好きだった父の代わりに、どうぞご自由に。なぜ温泉を掘り、無料で一般開放しているのか

湯泉にあたった矢先…

しかし、それから2週間ほど経った2001年1月10日、父は振動障害の治療のため札幌の病院に通う途中の国道37号線で、自身が運転していた軽トラックと大型トラックが衝突。帰らぬ人となる。

「だからね、温泉出たはいいけどまともに入ってないんですよ、親父は。あんなに喜んでたのにね」

森岡さんも商売人だ。当初はこの掘り当てた温泉を機に新たな商売の機会をうかがっていた。しかし父が突然亡くなったことで意識が変わった。

『磐石山荘』までの道のりは、途中までは『銀婚湯』と同じルート。国道5号線から落部川に沿って左折し、山間の道を走った先の右手に小さな看板があるのでそこを右折した先にある。知っての通り昨今はヒグマが出没している地域であり、冬は雪深い土地なので十分注意を。

「やっぱりさ、温泉を掘るっていうのは大事な地球に穴を開けるってことでしょ。そんなことをやって温泉が出たわけだから、これはやっぱり個人が独り占めしちゃいかんと思ってね。だからここを無料で一般開放しようって思ったの。温泉に入るのを楽しみにしていた親父の代わりにみなさんに入ってもらって、楽しんでくれればそれでいいって」。

peeps hakodate

函館の新しい「好き」が見つかるローカルマガジン。 いまだ開港都市としての名残を色濃く漂わせる函館という街の文化を題材に、その背後にいる人々を主人公に据えた月刊のローカルマガジン。 毎号「読み物であること」にこだわり、読み手の本棚にずっと残り続ける本を目指して編集・制作しています。(無料雑誌・月刊/毎月10日発行)

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