2026.01.08
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瑚瑚さんがお菓子作りを始めたのは27歳のころでした。
それまではまったく別の仕事をしていて、料理やお菓子づくりは趣味程度だったといいます。
転機になったのは、結婚して子どもが生まれたことでした。
「経済的に安定している状態だったからこそ、収入より自分が本当にやってみたいことを優先できたんです」
どうせ働くなら、好きなことがしたい。
その思いでケーキ店の門をたたき、アルバイトからスタートしました。
仕事にやりがいを感じていた一方で、ケーキ店では『誰が食べても平均的においしい味』が求められました。
でも、瑚瑚さんの胸の奥では、ずっと違和感がくすぶっていたそう。
「平均点じゃなくて、自分が『これだ』と思える100点を作りたかったんですよ」
さらに、毎日どうしても出てしまうケーキの「廃棄」にも、慣れることができなかったといいます。
そのころには離婚を経験し、再婚して3人目の子どもにも恵まれていました。
一方で時はコロナ禍…。思うように働けなくなるもどかしさも感じていました。
「保育園は『できるだけ自宅で面倒をみて』という形で。少し咳をしているだけでも預けられなくて…」
職場に頭を下げながら、休むことも増えました。
「しかたないって周りは言ってくれるけれど、迷惑をかけてしまっている気がして、申し訳なさともどかしさでいっぱいでした」
そのときにふと考えたといいます。
「自分でやっていたら…」
責任も全部自分で、何かがあったときにお客様に向き合って、ときには「ごめんなさい」と直接伝えるのも自分。

「自分のお店だったら、もっと自由に、思ったようにできるのに」
夫も、子どもたちも、「ママならできるよ」と背中を押してくれました。
家族が増えたことで生まれた責任感と、自分の好きなことをあきらめたくない思い。
その両方が原動力になり、お店をつくる未来が動き始めたのです。
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