
26歳で北海道の新聞社を辞めた高田晃太郎さん。
そして旅先の海外で、黙々と働くロバの姿に心を打たれ、それからはロバを相棒に旅を重ねてきました。
やがて、ロバと一緒に働き合いながら各地を歩くことが、高田さんの旅のカタチとなりました。
今回は「ロバ塩」を売り歩きながら、千葉県を目指す行商旅です。
「おはようございます。今年お世話になりました」
挨拶をする高田さんを八雲町の大家さんが「また来てね」と笑顔で見送ります。

11月11日、高田さんを応援してきた地元の人たちが、新たな旅立ちを見送ろうと集まりました。
この日は、ロバのクサツネもどこかソワソワしていました。旅の始まりを感じているようです。
リヤカーに積み込んだ「ロバ塩」は全部で約37キロ。
野営するための道具と合わせると相当な重さになりますが、クサツネの足取りに不安はないようです。

初日は出発地の八雲町熊石地区から距離にして15kmほどを移動して、野営先を探します。
クサツネの姿を見かけた人たちから、声がかかります。
しばらく進むと、見送りに来てくれた大家さん夫婦がやってきました。
「ツネ?どこにいるのかと思ったよ~。塩あるんですか?塩屋さん」と話しかけます。

「お客さんの第一号は、大家さんでした」
高田さん、うれしそう!
クサツネと作った「ロバ塩」の最初の1袋が売れました。

行商旅の初日、荒々しい波を立てる日本海が、夕陽でオレンジ色に染まり始めました。
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