
「スマホやペン、パソコンを自分の視界に入れる場所にはおかないでくれ…と。例えば脅迫文とか、人に危害を加えるような事件を思わせる書き込みをしてしまうかもしれないという恐怖が、息子の中で、どんどん湧いてきたみたいで…絶対にしないんですけれど」
自分はネット上に、危険な書き込みをしてしまうかもしれない…。
そんな不安も抱えるようになっていきました。
以前は、明るく元気だったわが子。女性のノートには当時、息子から投げかけられた言葉が綴られていました。
「一緒にいるときに自分から目を離さないでくれ…」
息子は外出を恐れ部屋に閉じこもり、結局、就職も諦めざるを得なくなりました。
「自分で何回確認しても納得できないので、私に凶器が入ってるか確認してって…『ちゃんと中まで見て!』って言われて。一日中、振り回されている感じですよね」

そして、不安に心を縛られた息子の行動は、次第にエスカレートしていき、家族を巻き込んでいきました。
「強迫性障害の診断を受ける前だったので、家族も対応が理解できていない段階だった。言うことを聞かないと、本人がパニックになって大声を出したりするので、それが恐怖だし、かわいそうだし…息子が寝ているとき以外は、こっちも張り詰めているような感じでした」
どうして息子は、こんなにも不安にとらわれるようになったのか。
女性は、いくつもの医療機関を息子を連れて訪ね歩きました。
そして2年が経ったのち、ようやく『強迫性障害』と診断されたのです。
■ 「モフモフのシマエナガ」と出会うためのコツとは?撮影で意識したい4つの条件【北海道のかわいい動物たち・写真6枚】
パートナーメディア