
日常のふとしたことから、強い不安に心が囚われてしまう人たちがいます。
『強迫性障害』。当事者と家族の声から、回復の道を探ります。
鍵をかけ、何度確認しても不安が消えない。
洗っても、洗っても手の汚れが落ちたと思えない。
不安を打ち消そうと繰り返すほど自分を追い詰めてしまう―。
『強迫性障害』と呼ばれる、心の病があります。
強迫性障害の息子を持つ母親が話してくれました。

「もう誰も治せない。自分を治すことはできないし、一生このままで苦しんでいくなら毎晩殺してくれと毎晩言われました」
就職を控えた春、大学生の息子に異変が現れます。
抑えがたい不安に、息子の心が覆われていったのです。
「外出する前に荷物やポケットに凶器が入っていないかをどうかを確認するんです、全部。すべて確認してからでないと、外に出られない」

「立ち上がったら外へ出ていって、誰かを加害してしまうかもしれないって言うので…息子は、部屋に座ったまま動けない状態で、窓のそばとか玄関には、絶対に近寄ろうとしなくなりました」
自分はちゃんと部屋に留まっているのか。
5分おきに確認しなければ、不安を拭えなくなりました。それだけではありません。
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