
国内で最初に国産カレー粉が販売されたのは1923(大正12)年で、販売したのはエスビー食品。
エスビーは業務用カレー缶の販売を皮切りに、1930(昭和5)年に初の家庭用カレー粉『ヒドリ印カレー粉』を発売。
そしてその20年後の1950(昭和25)年、カレーが家庭料理化する最初の決定打『赤缶カレー粉』が誕生する。
その登場はまさにエピックな出来事で、そのルーの色も赤缶ならではの見事な黄色。多くの人が「あの頃の家カレー=黄色い」と認識しているのは、それほど赤缶が家庭用カレー粉のシェアを長らく独占していたということだ。
現在でも全国各地にある黄色いカレーの提供店の多くは、赤缶を使用していることを包み隠さず認めている。
やがて1960年代に入り、ハウス食品から子ども向けの甘めの味が特徴の『バーモントカレー』が発売され、他社もそれに追随してカレーの家庭料理化はこれにてほぼ完了。カレールーの色も黄色からややオレンジ、さらに茶色の時代へとシフトしていく。
※peeps hakodate vol.123特集内より一部引用。

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Peeps hakodate vol,142 「秘密のカレー。」より
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