
ここ数年、40代以上のカレーマニアの間では「原点回帰派」という派閥が広がっているらしい。
原点というのは、かつて家で食べていたカレーのことで、この世代にとっては茶色のルーでもオレンジ色のルーでもない正真正銘「黄色いカレー」のことを指す。
あらゆるメディアで取り上げられたことで有名になった新潟・万代シティバスセンター内の立ち食いそば『万代そば』の黄色いカレーがその火付け役と言われており、ここ道南でも厚沢部町の老舗食堂『前井食堂』のカレーが注目を浴びたのも記憶に新しいところだ。
函館にもひときわ黄色いカレーをつくっている店がある。それが泣く子も黙る函館ラーメンの有名店『あじさい』。

塩ラーメンの代名詞としてのイメージがあまりに強い店だけに気づいていない地元民も多いかもしれないが、同店が提供する味彩加里(カレーラーメン)のルーの歴史はとても古い。
昭和初期に松風町で産声をあげた前身の中華料理店『味彩』が、当時その近くで別業態として営業していた洋食店『北一(きたいち)食堂』。そこで庶民に人気だったカレーライスが源流なのである。
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