
かねてからX氏はカレーづくりと並行してラーメンづくりも趣味としており、店舗開業に向けてのメニュー開発の工程で、偶発的に生まれたのがこのラーメンだという。
ベースとなるスープは、魚介系のスープと動物系のスープをあわせた、いわゆるWスープ。
前者は数種の野菜に昆布、干し椎茸、カツオ節、アゴの焼き干し、本枯れサバの厚削りなどを煮込んだスープ。後者は鶏ガラ、ゲンコツ、モミジなどを煮込んだスープ。

「強火で炊けば炊くほど力強いスープにはなるんだけど、これは清湯(チンタン)風にあっさりと仕上げました」
このWスープに加えるのはコリアンダー、ターメリック、クミン、シナモン、フェンネル、カルダモンなど8種類前後を配合したスパイス。赤褐色のスープを何口かすすると、深みがありながらさっぱりした風味に加え、切れ味の鋭い辛味が体の奥に染み渡る。
「よく十何種類のスパイスが入ってるっていうのをウリにしてる店があるけど、あれどうなのかなぁと思うよね。仮に音楽に例えるなら、オーケストラの音楽って小さな楽器だと埋もれちゃう場合がある。それと一緒で、埋もれちゃ意味がないし、そのスパイスを使うなら意味がないとしょうがない。だからこのラーメンに関しては8種類くらいでちょうどいいんです」
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