
先月号の特集の中で「趣味のカレーづくりが過熱した挙句、専門店を開業することになった人」として紹介したX氏。本人の希望もあり本名も身元も明かせないが、道南で誰もが知る飲食店をおよそ20年経営する料理人である。
前回の記事では試作品や工事中の店舗写真を掲載したが、その時点ではメニューも方向性も店名も決まっていなかったため、詳しい情報をお伝えすることができなかった。
あれから1ヶ月が経過し、進捗はどういった状況なのか。X氏のもとへ確認に赴いた。すると予想外の展開が待っていた。
到着するやいなや「ちょっと待っててよ。いま食わせたいものがあるから」とX氏。待つこと10分、彼がおぼんにのせて持ってきたのは複雑かつ香ばしいスパイスの匂いを漂わせるラーメンだった。
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