2025.12.08

食べる

「専門店じゃないカレー」がうまい!知る人ぞ知る函館の”秘密のカレー”3選

CASANOVA(宇賀浦町)

一躍、函館スパイスカレーの台風の目へ。

ひょっとしたら今回の特集テーマである「秘密のカレー」の主旨とは外れているかもしれない。
それほど近頃『CASANOVA』(以降 カサノバ)のカレーは各方面で話題になることが多く、「カサノバといえばパキスタンカレー」と店の新たな看板料理になりつつある。

同店がメニューにパキスタンカレーを加えたのは2年前で、函館で本格派の無水カレーが食べられる貴重な店の一つとして注目を集め、さらにここ1年の間にキーマカレー、シーフードカレー、シーフードカレーなどスパイスカレーのラインナップは5品目まで増えた。

『サグキーマチキン』(1,320円)。代表的なメニューは無水カレーの『パキスタンカレー』(1,320円)。その他、『キーマカレー』(1,320円)『シーフードカレー』(1,320円)『ココナッツシーフードカレー』(1,320円)とスパイスカレーは計5種類。

ここで紹介する『サグキーマチキンカレー』はその中でも隠れがちな一品だが、強火で一気に炒めた玉ねぎとたっぷりのほうれん草、8種類のスパイス、そして水の代わりに豆乳を使ったスパイシーかつまろやかな味で万人におすすめしたい。

また同店のスパイスカレーで見逃せないのが、凝りに凝った付け合わせの数々。

この日は枝豆の紹興酒漬け、にんじんのクミン炒め、もやしのナンプラーナムル、セロリのトーレン(ココナッツ炒め)、なすのモージュ(揚げなすの和えもの)の5種類だったが、時期によってその料理内容も変えている。どれも単品で食べても存在感があり、思わず家庭で真似したくなる味。
もちろんルーに混ぜ合わせて食べるもよしだ。

夫の貴之さんとともに店を営む蒲生由紀子さん。以前、弊誌の酒特集では自他ともに認めるビール党として登場していただいた。凝った付け合わせのラインナップは、そんな彼女の素養も生かされているとみて間違いないだろう。

「出張でよく大阪に行く機会があるんですが、あそこは本当に個性的なカレー屋が多くて、それこそ世界中のカレーが食べられる街。うちのカレーは、大阪に行くたびにたくさんの店を食べ歩いて、その良いとこ取りを集めてつくった感じです。辛さとか塩味でごまかさないよう、ルーそのものがおいしいと感じられるものにしたいですね」(店主・蒲生貴之さん)。

CASANOVA
北海道函館市宇賀浦町7-7
0138-76-1309

peeps hakodate

函館の新しい「好き」が見つかるローカルマガジン。 いまだ開港都市としての名残を色濃く漂わせる函館という街の文化を題材に、その背後にいる人々を主人公に据えた月刊のローカルマガジン。 毎号「読み物であること」にこだわり、読み手の本棚にずっと残り続ける本を目指して編集・制作しています。(無料雑誌・月刊/毎月10日発行)

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