2025.12.08
ゆるむ
直径約450メートル、面積約11ヘクタールの、火山の火口跡が、そのまま目の前に広がります。
北海道登別市にある「登別地獄谷」は、まるで地球の中身がそのまま顔を出したような場所です。
赤茶けた岩肌や、灰色の谷のあちこちから、白い湯けむりが立ちのぼり、熱い温泉水や噴気が勢いよくわき出し、まさに「地獄」とはこのようなものか?と思わずにいられないような風景が広がります。
ここは、登別温泉全体に温泉を供給している源泉地でもあり、真っ白に濁った「硫黄泉」、ラドンなどを含む「ラジウム泉」をはじめ、代表的な泉質だけでも9種類が確認されています。
「温泉のデパート」と呼ばれるほど、多種多様な源泉を生み出す、まさに温泉の心臓部が、この「地獄谷」。
登別温泉を訪れたなら、様々な泉質の湯を体験して、ココロもカラダも癒やされたいものです。
谷のまわりには遊歩道が整備され、火口跡を間近にながめながらのんびり、地獄めぐりの散策を楽しめます。
夜になると、この遊歩道は「鬼火の路」としてライトアップされ、湯けむりが闇に浮かぶ幻想的な世界に変わります。
夏には、湯の守り神・湯鬼神が花火を打ち上げる「鬼花火」も行われ、火山の大地と温泉、そして伝説やイベントがひとつにつながった、登別ならではの特別な時間が流れます。
2025年12月7日 「北海道ドローン紀行」にて放送
撮影:DRONE/47 HIROYUKI.YAMAZAKI さん(深川市 在住)
音楽:HBCジュニアオーケストラ
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