2025.12.02

暮らす

10割負担になっちゃうの?マイナ保険証の完全移行 不安と混乱も「進歩の苦しみ」

混乱と負担は

「まだ後期高齢者でない人は資格確認書がないと確認が取れないので、一度10割負担してもらって、その月内で資格確認書を持ってもらえれば、差額返金という対応になっている」

「混乱はあると思う。もちろん受付にも時間かかると思うし、患者にも結構負担額の面でも、待ち時間の面でも負担がかかってしまうのではないかと思う」

病院側システムとの連携に課題も

またマイナ保険証の導入について、八軒内科ファミリークリニックの大坪優介院長は電子カルテなど病院側のシステムとの連携に課題があると指摘します。

「まだ電子カルテ側が対応していなかったり、全部の情報が飛ばなくて、一部手入力しなきゃいけないなどもあるので、そういうところは今後アップデートしていただければ」と話します。

「日々いろいろと制度が変わっていくので、僕たちが追いつけてないだけということも多くはあると思うけど、進歩のための苦しみかなとは思っている」

「マイナ保険証」のメリット

マイナ保険証のメリットは複数あげられます。

・過去に処方された薬や診療情報を共有することで「より良い医療の提供」が可能
・業務の効率化による「病院などの負担軽減」
・「救急搬送時の応急処置や搬送先の選定」が迅速に行える
・突然の手術や入院で医療費が高額になっても事前手続きなしで高額療養費制度が利用できる

マイナ保険証を持っていない人には、保険証の代わりになる「資格確認書」が届きます。有効期限は最長5年で、窓口で提示すれば、これまで通り保険診療が受けられます。

期限切れの保険証を持参した場合

一方で、国による暫定措置もあります。
厚労省は先週、期限切れの保険証を持参した場合でも、保険資格が確認できれば2026年3月まで、10割負担を求めない措置を暫定的に講じるよう全国の医療機関に通達しています。

マイナ保険証はマイナンバーカードを持っていれば、スマートフォンのマイナポータルのほかに、一部の医療機関や薬局、セブン銀行のATMでも登録することができます。

連載「じぶんごとニュース

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年11月18日)の情報に基づきます。

HBC報道部

毎日の取材で「気になるニュース」や「見過ごせない事案」を、記者が自分の目線で深掘り取材し、「ニュース特集」や「ドキュメンタリー」を作っています。また、今日ドキッ!の人気コーナー「もうひとホリ」「もんすけ調査隊」も制作しています。最近は放送にとどまらず、デジタル記事、ドキュメンタリー映画、書籍など、多くのメディアで展開して、できるだけたくさんの人に見てもらえるよう心掛けています。北海道で最初に誕生した民間放送の報道部です。

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