2025.12.01
ゆるむ
このお写真のキャプションに「ふさふさな首元と角が立派な雄鹿。首元が濡れてるのはヌタうちしてきたのかな?」とありました。
本当に立派な、オスジカですねー。
エゾシカは、いまが繁殖期で、メスをめぐってオス同士が争う季節です。
メスにとっても「強い子孫を残すためには、強いオスとペアになること」はとても大切なこと。
「ヌタうち」というのは、カラダに泥を塗りつける行為で、それには虫よけの効果のほか様々な理由があるのですが、この時期のオスジカの「ヌタうち」には特別な意味合いがあるようです。
泥と、カラダから出る分泌物が混じりあって、強烈な繁殖期の匂いになり、それがメスに対するアピールになるという説。
そして(こちらの方が重要な気がします…)泥で汚れて「黒光りする姿」が、視覚的に強さを誇示する効果がある、という説。
繁殖期の、争いの前に「ヌタうち」が増えるのはこのため、とも言われます。
ふたたびお写真に戻ってみると、クビのまわりの「襟巻き」のような毛並みが、とてもゴージャス&強そうで、「オレ、良いDNA持ってますけど…」というオーラを、プンプンと放っているように見えてきませんか?
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