2025.12.04
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大滝村では福祉の村作りを進め、地域の子どもが施設の利用者とふれあう機会が多くありました。
しかし合併後、8箇所あった福祉施設は利便性を求めて伊達市に移動したり、働き手不足により倒産したりするなど、4箇所に。
人口流出が進んだ結果、合併から約20年で、人口は半減しました。

少子化も進み、6年前、小学校と中学校が統合し、大滝徳舜瞥(おおたきとくしゅんべつ)学校が誕生。
阿部隆之校長は、子どもたちに対して感じていることがありました。
「『合併が失敗だった』とか大人が言っているのを子供たちは聞いていると思うんですけど、『大滝だからしょうがないよね』とか、あきらめたような話をすることをよく耳にしていた」

7年前、地域の未来について大人たちで話し合う機会が設けられましたが…
「人口が減り、行政サービスが立ちゆかなくなるなるのではないか」
「昔のように大滝が繁栄することはもうない」
そんな否定的な意見が多くあがり、住民の目は、地域に「ないもの」や「できないこと」に向けられていたのです。
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