2025.12.04

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平成の大合併は「失敗だった」のか 子どもたちのアイディアが地域の前向きな変化に

人口減少が進む中、子どもの意見を取り入れてマチづくりを進めている地域があります。
「失われたもの」より「今あるもの」に目を向け、地元の魅力を見つめなおす、住民による地域おこしとは。

連載「じぶんごとニュース

地元の「今あるもの」

子どもから大人まで、65人が集まりました。

「大滝で発電をしてその電気を大滝中に回す…」

「二次元コードを貼って、携帯から読み込んだらその店の情報が出たり…」

真剣なまなざしで話しているのは児童たちです。

「大滝って天の川が見える。すごい」と天文台の職員の声が聞こえたと思えば、「学校給食にエゾシカ料理、クマ肉料理が出たらいいですよね」と話すのは地元ハンター。

子どもも大人もさまざまな人が集まっている理由は、地域の未来について話し合うためです。

「平成の大合併」の結果…

伊達市大滝地区。かつては「大滝村」でした。
750人ほどが暮らしていて、栄養豊富なアロニアや地熱を使って栽培するきのこなどが特産品です。

2006年3月、「平成の大合併」に乗じて大滝村は壮瞥町を挟んで隣り合う伊達市と飛び地合併しました。

合併により、環境対策の充実などが期待されましたが…

大滝地区在住の藤田隆明さんは「僕はメリットはまだ全然感じていない」と話します。

「伊達市は雪がほとんど降らないから除雪に対する考え方が違って、朝例えば5センチ10センチと積もって1回は除雪するけどそのあと除雪がなくて通れないということはすごく気になっている」

HBC報道部

毎日の取材で「気になるニュース」や「見過ごせない事案」を、記者が自分の目線で深掘り取材し、「ニュース特集」や「ドキュメンタリー」を作っています。また、今日ドキッ!の人気コーナー「もうひとホリ」「もんすけ調査隊」も制作しています。最近は放送にとどまらず、デジタル記事、ドキュメンタリー映画、書籍など、多くのメディアで展開して、できるだけたくさんの人に見てもらえるよう心掛けています。北海道で最初に誕生した民間放送の報道部です。

https://www.hbc.co.jp/news/

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