2025.12.03
暮らす
こうした流れのなか、10月14日、札幌観光協会のトップに「DMO」の登録証書が届きました。
札幌観光協会の笹原晶博会長は「札幌は観光地として世界の中で認められる有数の観光都市。札幌市とDMO、そこに参画する事業者の皆さん、札幌市民、各団体と連携しながら邁進していきたい」と意欲を高めます。
DMOの申請には、詳細な経営戦略のプランなどが必要です。
登録されると、専門家の派遣や助成金など、国の支援があります。

ただし、運用は厳格で、取り消しになることもあります。DMOの登録数は現在332件。
後発組となった札幌が、どう独自性を出せるか。これからが本番です。
セントラルフロリダ大学の原忠之准教授は、札幌は大都市の強みを生かせるかがカギだと話します。
「札幌レベルの大きさだとコンサートがありますよね。ものすごい数の人が集まるわけですよ。だからそういう自分でやるようなイベントを仕掛けられるか、その季節性をいかに埋めるかという部分でDMOは重要」

そのために必要なのは、1年を通じて客を引き付けるマチの魅力だと指摘します。
札幌観光協会DMO設立準備室の大谷剛久部長は「事業者様が思う存分に力を発揮できるような環境を、私どもDMOとして地域のハブ役となって札幌全体で作り上げることができれば」と士気を高めます。
観光を起点に、地域の課題を解決していく。
DMOは「観光の司令塔」を超え、マチの未来をデザインするチカラへ。進化が始まっています。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年11月10日)の情報に基づきます。
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