2025.11.25
深める「私は結婚していて、パートナーはいるんですが、子どもはいません。数年前、子どもがいる友だちから『あなたの家はいいよね、楽で』と言われたんです。『楽?楽なのかなあ』と、帰り道にすごく悲しくなったというか、心にとげみたいなものが残りました」

一方で、後からその友人が初めての子育てで夜はほとんど眠れない状況だったことを知りました。
友人は友人、自分は自分で、「妊娠・出産」と向き合っているけれど、時にその違いをわからず、話せばお互いとげとげしくなってしまう…。
そんな自分自身のモヤモヤから着想を得たといいます。

構想期間、なんと7年。
その間、当事者や助産師に話を聞いたり、市民向けに座談会をひらいたり、より体験をリアルに描くことを意識しました。
女性が結婚すれば「次は赤ちゃんね」と言われる。
パパが育児に参加しているだけで、「ママは?」と疑問視される。
いろいろなひとに話を聞けば聞くほど、「妊娠・出産」にまつわる問題は、年齢によって、置かれている立場によって、違ってくることがわかりました。

だからこそ、今回の舞台では、境遇をひとつに絞らず、5つの家庭の葛藤を描いています。
演劇を通して、「いろいろな境遇がいることを知ってほしい、それぞれの選択を感じてほしい」と飛世さんは話していました。
ターミナルプラザことにパトス
北海道札幌市西区琴似1条4丁目 地下2階
地下鉄東西線琴似駅直結
・11月26日午後7時半~ ※前売券完売
・11月27日午後7時半~
・11月28日午後3時~、午後7時半~
・11月29日午後2時~、午後7時~
・11月30日午前11時~、午後3時〜
上演回の中には、観劇初心者の方も安心して劇場に入れるよう、スタッフが入り口から丁寧に案内する回や、子どもが泣いても話しても途中で出入りしてもOKで、マットが設置されたり保育士資格を持つスタッフがいたりする回があります。
また、産科医や看護師のアフタートークが予定されている回もあります。
チケット完売情報など、詳細はホームページからご確認ください。
※掲載の内容は記事執筆時(2025年11月25日)の情報に基づきます。チケット完売状況など、最新の情報は主催者までご確認ください。
文:HBC報道部 貴田岡結衣
編集:Sitakke編集部IKU
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