2025.11.26
深める
だからね、「ドバトの鳴き声はポロッポー」さん。
あなた、今自分の抱えている願いどうしの衝突、その苦しさを、パートナーさんに今一度「相談に乗ってほしいことがあるから、ちょっと聞いて」と伝えてみてはいかがだろうか。
もちろん、「あなたとの関係性を続けていきたいからこそなの」と、プラスの前置きはした上でね。
そうすれば、相手から「じゃあ自分と一緒に、街にも定期的に行きつつ、こういうバランスで生きてみるのはどう?」と、新しい選択肢が提案されるかもしれない。
いや、具体的な提案とまでなるとあまりに事がうまく運びすぎているけれど。
相手だってあなたのことを大切に想っているはずです。そのバランスのプランニングには、きっと一緒に着手してくれるんじゃないかしら(してくれなかったら、そいつクソ野郎よ!ビンタしてやんな!)。
ひとりで考えていると、頭の中の折り合わない選択肢が不意に自分自身を襲い、ときにこころを傷つけてくるわよね。
でも大丈夫。あなたには今、一緒に生きる人がいます。
ならば、選択肢自体を2人で見つめ、考え直し、ともに歩んでいくにはどこに向かうべきかを、その選択の過程も支え合いながら決定していく。それが「ドバトの鳴き声はポロッポー」さんと、そのパートナーにはできるはず。
そうするための土台作りを、まずはぜひやってみてください。
「自分にも相手にも素直に、正直になってみる」という作業を通してね。
次札幌にいらっしゃった機会に、もしどこかで、たとえばエスコンなんかでお会いすることができたなら。
気楽に野球の話でもしながら、パートナーとの諸々がどうなったかも、ぜひ聞かせていただきたいわ。
エスコン通いのご友人も、その際はぜひご一緒にね。
なぁんて妄想をしながら、「ドバトの鳴き声はポロッポー」さんの明るい未来を願ってやまない女装が、札幌のすみっこで今日も生きているのでした。
というわけで、今回は「人生の選択について」というお題で、あれやこれやと思いをめぐらせてみました。
勢いに任せて、突然アンデルセンとか引用しちゃったわ。笑
ちなみに、みんなはアンデルセンの童話の中だと何が好き?
あたしは圧倒的に『スズの兵隊』。少し悲しいけれどロマンチックなラストが、すんごく心に残るのよね。
嗚呼、誰かあたしのこと、身が溶けても愛し続けてくれるような人、どこかにいないかしら…(突然やめなさいーと)。
にしても、次の次の回で連載100本目かぁ、早い!
書き続けられているのは読者の皆さんのおかげです。大感謝。
それでは皆さん、また次回。Sitakkeね〜!
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文:満島てる子
イラスト制作:VES
編集:Sitakke編集部あい
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満島てる子:オープンリーゲイの女装子。北海道大学文学研究科修了後、「7丁目のパウダールーム」の店長に。 2021年7月よりWEBマガジン「Sitakke」にて読者参加型のお悩み相談コラム【てる子のお悩み相談ルーム】を連載中。お悩みは随時募集しています。
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