2025.11.20

暮らす

5人に1人のある病気で年間3兆5000億円損している!?専門家解説とセルフチェック

睡眠の専門医が解説&セルフチェック

「もしかしたら私も睡眠時無呼吸症候群かも?」
そのセルフチェックポイントは?

①いびきが大きい
②夜中にトイレなどで何度も目が覚める
③起床後も疲れが取れていない…
④日中の眠気が強い
⑤朝起きると頭痛がする
⑥寝ているときに「呼吸が止まっている」と言われた

1つでも当てはまれば睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。

常習的に「いびき」をかく人は特に注意です。
また、尿意で起きるのは、眠りが浅い証拠です。    
いびきは、太り気味の男性のイメージですが性別は関係なく、女性も注意が必要です。

診断~治療までのプロセス

まずは自宅で、簡単な機器をつけた簡易検査をします。
簡易検査で疑わしい場合は、入院して精密検査。基本的には1泊で結果がわかります。

「睡眠時無呼吸症候群」と診断された場合は、CPAP(シーパップ)と呼ばれる医療機器を着けて、就寝する方法が主流になっています。

札幌もいわ徳洲会病院・後平泰信院長は「睡眠時無呼吸症候群の方は、呼吸が止まることで何度も途中で起きてしまうので、眠りがかなり浅くなっている」と話します。

口と鼻をすっぽり覆うCPAPは一見すると苦しそうに見えるかもしれませんが、実際はまったく逆。
付けると、空気の力で舌が落ち込むのを防ぐので、呼吸がかなり楽になってぐっすりと朝まで寝ることができるのだそう。

病状によっては、やせ型や女性、軽症の患者はマウスピースという治療法があり、横向きに寝る枕での治療も可能になっているということです。

「症状が改善してよく眠れることで、仕事の生産性や生活の質がアップしてメリットの方が大きいと喜ぶ患者さんが多いです」とのことでした。

放置すると大きな病気につながるリスク

糖尿病のリスクは約2倍、高血圧のリスクは約3倍、心不全や脳卒中のリスクは約4倍と生活習慣病の原因になるほか、鬱のリスクも約5倍という報告があります。

少しでも気になったタイミングが受診どきです。
気になる方は一度受診をしてみてはいかがでしょうか。

連載「じぶんごとニュース

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年11月7日)の情報に基づきます。

HBC報道部

毎日の取材で「気になるニュース」や「見過ごせない事案」を、記者が自分の目線で深掘り取材し、「ニュース特集」や「ドキュメンタリー」を作っています。また、今日ドキッ!の人気コーナー「もうひとホリ」「もんすけ調査隊」も制作しています。最近は放送にとどまらず、デジタル記事、ドキュメンタリー映画、書籍など、多くのメディアで展開して、できるだけたくさんの人に見てもらえるよう心掛けています。北海道で最初に誕生した民間放送の報道部です。

https://www.hbc.co.jp/news/

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