
函館では、これまでにも「水族館」設置の構想がありました。
70年前の1950年代、道が水族館の建設を計画。函館、小樽、室蘭が候補地にあがり、結果、室蘭に開設されました。
さらにその30年後には、函館港に浮かぶ人工島の公園「緑の島」に水族館を設ける構想が、経済界から浮上。
水族館建設期成会の担当者は、1984年取材当時の映像で「港の中に水族館なんてのは初めてだと。決して我々にしては夢ではないということ」と話しています。

しかし、バブル経済の崩壊でその「夢」も泡と消えてしまいました…。
そして今度は、函館市が建設を計画。
道南にすむ海洋生物を集めた「大パノラマ水槽」が目玉でしたが、財政難で実現に至りませんでした。

北大名誉教授でスルメイカ研究の第一人者の桜井泰憲さんは、当時計画の立案に携わったメンバーの1人です。
「函館の街に沿った将来構想として、世界で見られないような生き物が多く普通に泳ぐ水槽があって、それを楽しんで見られる場所があればいい」
海洋環境の変化で、マチの水産業も変化するなか、水族館構想の発起人である齊藤いゆさんは、水族館が地元の海と生き物のことを考える場になればと思っています。
「海の環境の変化が楽しめるように、どんな魚がきても今の『地魚』を伝えられるような水族館があるといいかな」
■ 車8台、洗濯1日5回!6人兄妹の家は何もかもが規格外…全員成人も実家暮らしの仲良し家族
パートナーメディア