2025.11.14
出かけるコウモリ調査の方法は大きく2つ。
1つ目は網を使った捕獲。これは特別な許可が必要なので専門家の協力が必要です。

「かすみ網」という網を使います。これは利用するのに許可が必要です。
広い森の中でコウモリが来そうな場所にあたりをつけて設置し、飛んでくるコウモリが網の前を通ると引っかかるようになっています。
オレンジ帽子が筆者ですが、腰に色々ぶら下げているので、近くを通るときは自分が捕まらないように細心の注意を払ってます。
もう一つの方法が「バットディテクター」という道具を使った調査です。

コウモリが超音波を出すのは知ってる人も多いと思いますが、「バットディテクター」とは人の耳では聞こえないコウモリが出す超音波を拾う道具になります。
普段はチャンネルの合っていないラジオのような雑音しか流れないんですが、コウモリの超音波を感知するとコウモリの種類によって「ポポポポポポポポポポ」など特殊な音が鳴ります。
実際、超音波を感知した直後に目の前をコウモリが飛んで行ったことが何度もあります。
鳥を探すときは鳴き声の違いで種類を見分けたりしますが、実はコウモリも種類によって使っている周波帯が違うんです!なので、調査中はダイヤルを回してどの周波で反応するかを確認しながら夜の森を歩き回ります。

夜の森は真っ暗で何も見えないのでアウェー感が半端ないです。
そんなこんなで毎年調査をしていると、ちゃんとコウモリが見つかります!

※コウモリは歯や牙が鋭い上に菌を媒介することがあるので見かけてもむやみに触らないようにしてくださいね。手袋は必須です。
ここまでの調査の中で、滝野すずらん丘陵公園ではなんと6種類ものコウモリが見つかっています。
コウモリと言えば「夜に飛ぶ」「血を吸う」「洞窟にいる」などのイメージを持ってる方が多いと思いますが、調査を進めていくと意外なことがわかってきました。
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