2025.11.13
出かける映画化にあたって、原作ファンとしては「原作がどれくらい大事にされているか」は気になるポイントかと思います。
小説と映画、異なるところもありますが、朝倉さんは「あそこが違う、ここが違うというようには見ずに、どっちもいいよねとゆったりとした気持ちで見てほしい」と話します。

映画を見て、切なさに涙した佐藤アナ。その後に、結末は知った上で原作小説を読むことになりましたが、それでも読み進めると込み上げるものがあります。
それは、朝倉さんが小説を書くときに大切にしている3つ、「ディティールと、実感と、イノセンス」が詰まっているからだと感じます。
なぜその3つを大切にしているかを尋ねると、「細かい、小さいことを書くことで、立ち上るものがあると信じているんです…すごく恥ずかしい!」と、もんすけに顔をうずめた朝倉さん。

「これを言うのはすごく恥ずかしいんだけどね…『細部に神が宿る』って言うでしょう。ケンカをしたり、別れたり、好きになったり、そういうのって小さいものの積み重ね。パーンとしたところしかみんな言わないけれど、その前の小さな積み重ねがあると思うんです」
小説でも映画でも、日常のささやかな積み重ねが描かれます。「ディティールと実感」が折り重なって、胸に迫ります。

佐藤アナは、「私は須藤ほど強くあれないと思いながらも、共感できるところ、自分と重ねてしまうところもありました。寂しさ、切なさを感じるのに、実感が積み重なって、『一緒にいる幸せ』を見せてもらった気持ちになりました」と話します。
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