2025.11.13
出かける私はこの作品を見て、“自分の日常”をとても愛おしいと思えたのです。
仕事の帰り道に飲むお気に入りの缶飲料とか。
居心地の良い居酒屋とか。
そこで大切な人と飲むビールとか。
自分の周りに誰かがいてくれることとか。
作品の中の2人の日常の中に、私の日常と重なる幸せがたくさんありました。
ドラマチックではないけれど、私の日常も良いもんです。(笑)
そして作品から小さな幸せを見つけることができたのは、まだまだ未熟ではありますが、自分も歳を重ね、少しずつ制限ができ、色々な問題を抱えながらも懸命に生きているからだと思うのです。
もしかするとこの映画は10年後に見ると、また違う感想を持つかもしれませんね。

こんなまとめをしましたが、実は穏やかに終わる映画ではありません。
特に最後の須藤の選択は、共感できる、できないが分かれると思います。
私はラスト20分はずーーーーっと祈り、結末に「な、なんでだあああああああ」と声が出そうになりました。
みなさんは劇場でご覧になって、どこに共感するのでしょうか?
そして大人の恋の結末を見て、どんな感想を持つのでしょうか?
“あの居酒屋”でお父さんに見つめられながら語りたいなあ~。
(このお父さんがとにかく最高!)

後編の記事では、原作小説『平場の月』(光文社文庫)著者の朝倉かすみさんに、HBC佐藤彩アナウンサーがインタビュー。原作に込めた思いや、映画を見た感想を聞いています。
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