2025.11.13

出かける

「大人のラブストーリーってこういうことか」恋愛から遠ざかっている人に見てほしい『平場の月』【映画感想】

少し…想定外の映画

HBCアナウンサーの森結有花です。

“大人になって偶然再会した2人のラブストーリー”
“堺雅人さん、井川遥さんが出演”

事前の情報はこのくらいしか入れず映画を見た私には、少し…想定外の映画でした。

ラブストーリーってキラキラしていて、ロマンチックなイメージではありませんか?
しかも堺さんと井川さんだなんて、「大人の色気漂う、洗練されたラブストーリーに違いない!」と思っていました。

そんな予想とは裏腹に、作品はとても現実的で、お2人はいつもの華やかさはどこへやら、私たちの周りにもいそうな“普通の人”なのです。

©2025映画「平場の月」製作委員会

まず、堺さん演じる青砥と井川さん演じる須藤の仕草や言葉が、私たちの日常と共通する部分がありすぎます。

たとえば青砥がお弁当のおかずを詰めながら、残ったおかずをささっと口に入れるシーン。
「やるよねえ。あ、箸は分けないと食中毒の危険があるんだって~」と目の前の人に話しかけるように頭の中でツッコミを入れていました。

他にも細かーいところですが、共感できるところがまだまだたくさんあります。

私は共感するあまり、胸に少しチクリときた2人のやりとりがありました。

©2025映画「平場の月」製作委員会

青砥が須藤に自転車の2人乗りを提案するのですが、「青春過ぎる」と断ります。
それを見ながら、確かに私も2人乗りなんて恥ずかしくてもう絶対できないし、洋服や髪形、言葉遣いも「もうそんな歳じゃない」と思うことが多くなってきました。

“〇〇は何歳まで”なんてルールもないのに、勝手に制限をかけてしまうのです。
現在36歳。アラフォーの私。これからあらゆる選択肢が少なくなっていくのだろうか…。

なーんて話を、青砥と須藤に缶チューハイ片手に聞いてもらいたくなるほど、2人がとても身近で愛おしく感じるのです。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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