2025.11.12

食べる

プリンが常温で1年保存できる?!「ジンギスカンのたれ」で有名な企業がスイーツ開発…その理由は

プリンに、バスク風チーズケーキも!

2022年に発売した「北海道プリン」。1箱に4個入りで、プリンはそれぞれカップに入っており、カラメルソースとスプーンが付属しています。

オンラインショップのほか、札幌市内のお土産店などで販売しているのですが、驚いたのが常温の棚に置かれていること。賞味期限は約1年先でした。

ベル食品プレスリリースより

カラメルソースは封を切った瞬間に、甘い香りで安心…。プリンはなめらか!
乳製品のおいしさが感じられるので、なぜこれが常温で長期保存可能なのか、食べるとますます不思議です。

2025年秋冬の新商品「雪バスク」は、「雪のようにやわらかくとろけるなめらかな食感」を目指した、バスク風チーズケーキです。1箱に3個入っています。

カップの中で2層に分かれていて、バスクチーズケーキの表面の焼き色や香ばしさも再現されています。濃厚で満足感のある味でした。

なぜスイーツ開発を?

なぜスイーツ開発に乗り出したのか…その背景には、会社創業時から変わらない思いがあります。

ベル食品は第二次世界大戦直後の1947年、「北海道のおいしいものを全国のみなさまに食べてほしい」という志を持った、北海道大学農学部出身者を中心とした7人の若者によって創業されました。

「成吉思汗たれ」を発売したのは1956年で、実はその2年前に、今でも販売が続くラーメンスープ「華味」を開発したのが先でした。長年にわたるラーメンスープ開発の技術が評価され、現在も業務用のラーメンスープの小袋が売上の半分ほどを占めています。

「成吉思汗たれ」が5%にとどまるのは、家庭用商品も展開が幅広いからです。
根昆布だしに、スープカレーの素やレトルト食品、鍋つゆなど…スーパーマーケットを歩いてみると「これもベル食品だったんだ!」という商品が多く見つかるかと思います。

福山社長へのインタビュー中、話が及んだ商品を机に並べてくださったのですが、この量に!
バリエーション豊富なのですが、どれも「北海道らしさ」が共通しています。

ベル食品プレスリリースより

ベル食品プレスリリースより

ことしの秋冬の新商品にも、「かに」や「ふぐ」など、北海道らしい食材を使っています。自分で買ってきて調理するには手間がかかる、高級な食材を使っていたり、なかなか見かけない味の商品を出しているのも特徴です。

福山社長は、「食べてみたい!と思ってもらえるものを意識して商品開発をしています。あわび・ふぐなど、気軽には食べられないものを手軽に食べられるようにして、家でプチぜいたくができるようにしたいと思っています」と話します。

「北海道のおいしさを全国へ」。
その思いが、スイーツ開発にもつながっていました。

「北海道の牛乳消費が減っている中で、牛乳を使ったスイーツで消費拡大に貢献したいと思いました。北海道の食材を使って地域経済に貢献したい、北海道を元気にしたいという思いがあります」

「北海道プリン」には、道産の牛乳やクリームを使用。「雪バスク」も道産のクリームチーズ、生クリーム、牛乳を使用しています。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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