
そこで調査員が見つけたのは鍾乳洞を思わせる白い突起物…。
これはいったい、何なのでしょうか。
札幌市交通局の穂苅浩己東豊線乗務主任によると、コンクリートの成分が水に溶け出て、鍾乳洞のような形になる“白華現象”だということです。
水に溶け出したコンクリートの成分は、時を経て“鍾乳石”のように成長します。
地下でひっそり創られる、まるで天然のアートです。
そして、終着駅の奥へと続く通路を歩くこと15分。
辿り着いた先には、核心とも呼べるものが待っていました。

下りの階段が現れ、その下にはレールがあります。
このレールは一体何なのでしょうか?
広がっていたのは、巨大な地下空間でした。
延々とレールが続く、静かな空間には、地下鉄の車両が。
終着駅の奥深くで見つけた、知られざる車両施設だったのです。

札幌市交通局の穂苅浩己東豊線乗務主任は「朝のラッシュを走り終わってから、ここに止めて、夕方のラッシュにまた出す。2両分ですから、たぶん300mをちょっと切るくらいだと思います」と教えてくれました。
地下鉄の車両を一時的に停車させる線路、いわゆる“留置線”です。
長さ300メートルほど。6両編成の車両を最大6本収容できます。
朝夕のラッシュ時、運行本数が多い際はここから車両を出し、それ以外の時間帯は、この“留置線”に待機させているのです。
「昼になりましたら、やっぱり少し間引かないといけないので…」
実は、さらなる機能がありました。
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