2025.11.06

出かける

本物の鉄道車両を運転できる! 日本一寒い町・陸別で、廃線から約20年経っても走り続ける “りくべつ鉄道”とは【しろまる寄り道⑪】

WEBマガジンSitakkeで連載中の、ちょっと“距離感”がおかしい道民、白丸あすかが描く漫画『しろまるほっかいドライブ~白丸さんは距離感がおかしい~』から、寄り道スポットをご紹介します。

今回は、北見~池田をかつて結んでいた「ふるさと銀河線」跡地を巡る、鉄道好きも車好きも嬉しい旅をご紹介。その中でまず立ち寄ったのは…

寄り道スポットNo.11 陸別町「ふるさと銀河線りくべつ鉄道」

Sitakke読者の皆さまこんにちは。
旅好き北海道民のしろまるです。

本コーナーは道内をドライブする連載企画『しろまるほっかいドライブ~白丸さんは距離感がおかしい~』の作中において登場したスポットを掘り下げて紹介する寄り道コーナーとなっております。ちょっとディープな北海道の世界へご案内!

北見を出発し十勝方面に向かって車を走らせていたしろまるは、出発から約1時間で陸別町に到着しました。内陸に位置する同町は冬場の冷え込みが厳しく、気温がマイナス30℃まで下がることがある「日本一寒い町」として知られています。今回は9月中旬の訪問ということで、夏のアクティビティを体験しに道の駅「オーロラタウン93りくべつ」へ寄り道をしました。

道の駅「オーロラタウン93りくべつ」。道の駅の裏手には、なんと線路が……?

こちらの道の駅はかつて池田と北見を結んでいた「ちほく高原鉄道ふるさと銀河線」の陸別駅と一体になっており、町の交通拠点としての役割を担ってきました。2006年に銀河線が廃止された後も駅や線路の一部が保存され、「ふるさと銀河線りくべつ鉄道」として名を改め、特別な体験ができる場となっています。

その体験こそが……

りくべつ鉄道ではふるさと銀河線で実際に使われていた10両の気動車のうち6両を動態 (動かせる状態)で保存しており、鉄道運転士のOBと運行支援ボランティアによる管理のもとで乗車体験・運転体験ができる観光鉄道として運営しています。

一番の目玉と言える運転体験には初級から上級までの様々なコースがあって、一番長いコースだと陸別駅から北見方面へ5.7km離れた分線駅までの区間を運転することができます。今回の取材では、一番初級のSコース(3,000円)を体験してきました。

運転をさせてもらったのは『銀河鉄道999』のイラストがあしらわれた「白メーテル号」と呼ばれる車体で、『銀河鉄道999』の作者である松本零士先生直々のデザインです。松本先生はふるさと銀河線の開業シンポジウムに参加したことをきっかけに銀河線関連の様々な企画に参加されており、2013年にはご自身がデザインした白メーテル号の運転体験もしているそうです。

本物の鉄道車両を動かせるだけでもすごいのに、偉大な方と同じ感覚を共有できると思うと胸が熱くなりますね!

左:白メーテル号/右:運転台の様子

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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