2025.11.05

出かける

コーンたっぷりフォカッチャサンドが食べられるのは…札幌の公園に魅力アップのカフェ

特徴は「地域とのつながり」

学びのかまくら

この「リリリ」のオープンのため札幌市が初めて導入したのが『パークPFI(ピーエフアイ)』という制度です。

『パークPFI』は、自治体が公募した民間事業者に公園の土地を有償で貸し出して飲食店などを出店してもらい、その収益の一部を公園の整備に充てる仕組みです。

さらに今回の『パークPFI』で特徴的なのが「地域とのつながり」です。
カフェの隣にある「学びのかまくら」では、地域の住民たちが集まったり、参加したりできるレンタルスペースやフリースクールなども計画しているほか、近くの高等支援学校と連携して生徒にカフェのスタッフとして働いてもらうことで、就労支援にもつなげていきたい考えです。

YURIGAHARA PARK FUTURE LABの林匡宏代表はこの「学びの場」について「最大のチャレンジ」と話します。

「カフェで就労支援ができたり、そういう環境を作っていくことが本当の魅力になっていくかなと思います」

札幌では初!パークPFIのこれから

【メリット】
▼自治体側・施設の老朽化に対する整備や維持管理コストを民間が負担してくれることでサービスや公園の魅力の向上
▼事業者側・飲食店などで長期的な収益が期待できる

【デメリット】
▼公益性と採算性のバランスがとれるか
▼地域ニーズに即した事業内容か→うまくいかなければ、企業が撤退するおそれも出てくる

『パークPFI』の導入は、札幌市では今回が初めてですが、現在全国180か所以上で活用されているということです。
札幌市は、今後、百合が原公園での効果を検証して市内のほかの公園への導入も検討するということです。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年10月21日)の情報に基づきます。

HBC報道部

毎日の取材で「気になるニュース」や「見過ごせない事案」を、記者が自分の目線で深掘り取材し、「ニュース特集」や「ドキュメンタリー」を作っています。また、今日ドキッ!の人気コーナー「もうひとホリ」「もんすけ調査隊」も制作しています。最近は放送にとどまらず、デジタル記事、ドキュメンタリー映画、書籍など、多くのメディアで展開して、できるだけたくさんの人に見てもらえるよう心掛けています。北海道で最初に誕生した民間放送の報道部です。

https://www.hbc.co.jp/news/

この記事のキーワードはこちら

SNSでシェアする

  • X
  • facebook
  • line

編集部ひと押し

あなたへおすすめ

エリアで記事を探す

FOLLOW US

  • X