2025.11.01
育む
私は青森市の病院で里帰り出産をし、産まれてからの約2か月間は実家で過ごしました。母は出産の立ち合いもしたため、こうちゃんがこの世に出てきた瞬間も見ています。
へその緒が繋がった状態で、産まれたてほやほや、ふにゃふにゃだったあの日から7年が過ぎました。
年に数回しか孫に会えない両親が、ただただその成長の早さに驚くのも無理はありません。
そして、年に数回しか両親に会えない私にとっても、会うたびに少しずつ歩くのがゆっくりになり、背中が丸く小さくなっていく姿を見ると、月日の流れの早さを感じずにはいられません。

こうちゃんは、じじばばに1週間たっぷり甘え、グラグラしていた前歯は、ばぁばとふざけ合っていたら綺麗に抜け!

プチ旅行で泊まった部屋の窓からは花火が見えて、また1つみんなでの思い出が増えました。

「こうちゃん、次は正月にまた会おうね~!元気でいてよ~!」
「うん。じじばばも、元気でな~!!!」
お別れのとき、こうちゃんは昔からサラッとしていて、私の両親はそのことにいつも少しガッカリしています(笑)。
「じじばばに手紙書くか。寂しがってるかもしれないしね。こうちゃんの手紙が届くとうれしくて若返るって言ってたもんね」
ゆるく続いている青森のじじばばとこうちゃんの文通が、10年後、いや、20年後30年後に、記憶の中の大切な宝物にきっとなるでしょう。
今はまだ分からなくても…。

ここで一句!
懐かしい 昔話が 愛しくて
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文|HBCアナウンサー 室谷香菜子
青森県出身。2009年HBC入社。HBCラジオ「アフタービート」、「美香と香菜子のおさんぽ土曜日」などを担当。2018年第1子(男の子)を出産。趣味は寝かしつけ後のドラマ鑑賞と、美味しいお酒。息子(こうちゃん)との日常はInstagramでも発信中。
編集:Sitakke編集部あい
■「最近、手をつないでいない」こうちゃんの背が伸びても…触れ合ううれしさを一緒に実感した日【いっくじ日記#19】
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