2025.11.01
育む
私は幼いころ、たくさんの大人に囲まれて育ちました。
祖父母と一緒に暮らし、すぐ隣には父の姉家族の家もあったので、晩ごはんはみんな一緒に。
学校から帰ってきたら祖母と専業主婦の母が晩ごはんの支度をしながら「おかえり」と迎えてくれて、食が細く給食がほとんど食べられなかった私のために、ミニおにぎりなどを握って用意してくれていました。(味噌おにぎりが好きだった!)
父は出張が多く、特に小さいころはほとんど家にいませんでしたが、寂しいと感じたことはありませんでした。
家に帰ると必ず誰かがいたから。
一方こうちゃんは、昔の私とは全然違う環境で育っています。
学校が終わってまっすぐ家に帰っても出迎えてくれる人は誰もいない。
ごはんも、バタバタと忙しいときは、「先に食べて!」と言って、一緒に座って食べることができないときもあります。
ぽつんと1人大きなテーブルに座って食べているこうちゃんを見て、「いけない!」と、慌てて向かい側に座り、「今日は学校楽しかった~?」など話しかける日も。
私のような家庭は周りを見渡せばたくさんあって、今の時代、仕方がない部分もある。

そう思いながらも、きっと私は普段こうちゃんに寂しい思いをたくさんさせてしまっているなぁ、と、両親の来札一日目からそんなことを考えていたら…
「こうちゃんのママはねぇ、小さいとき、体ち~さくてね…」と、母がこうちゃんに昔話をスタートしました。
■「最近、手をつないでいない」こうちゃんの背が伸びても…触れ合ううれしさを一緒に実感した日【いっくじ日記#19】
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