
本間松蔵商店の本間浩規社長は「去年の年末くらいに、UAE(アラブ首長国連邦)のレストランから問い合わせがあり、興味があると言ってもらった」と話します。
世界の富豪やセレブが集まるUAE=アラブ首長国連邦の都市、ドバイ。
ミシュラン2つ星の創作フレンチレストラン「ロウ・オン45」から熱い視線が送られました。
ロウ・オン45のラフル・バブ・シュレスタ料理長は興奮しながらこう話します。

「今まで食べたなかで最もおいしいジャガイモだったので、もうこれしかないと思ったよ。初めて口にした瞬間、まるで栗のように甘く、滑らかな口当たりだったんだ」
ロウ・オン45では、常に世界中から最高の食材を探し求めているといいます。
「世界中を探しても、このようなジャガイモは見つからない。世界でも貴重なジャガイモだ」

しかし、期待と同時に、拭い去れない不安も…。
本間松蔵商店の本間浩規社長は「『なぜ?』と正直に思った」と話します。
そこで5月にはドバイに行って、シェフに直接会ったのだといいます。
「『君のためにお皿を空けて待っているから』と言われた」
世界への道のりは平坦ではありませんでした。
常夏のドバイまで、この繊細な甘みをどう保つか。
わずかな温度管理のミスが、命である甘さを奪ってしまいます。
本間社長は5月にドバイに行ったときに、その解決のヒントを探しました。
「日本の衛生管理とは全然違った」

日本とはあまりにも異なる衛生環境…食材は野積みにされていました。
「完璧な温度管理は不可能だ」
そう絶望した本間氏に、ひとつのひらめきが訪れました。
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