咲さんは、ネグレクトの家庭で育ち、親にも頼れませんでした。
たとえ相談しても、自業自得と言われるのではないかと考えたと話します。
そうした中、半信半疑で頼った民間の支援団体で、思いもよらぬ言葉をかけられました。
「気持ちの上では臨戦態勢で支援団体の事務所に入ったんですけれど、第一声、言われたのは『よく来たね、長いことがんばったね』だったんですよね。この人たちに頼ってもいいかもしれないって…」

咲さんがシェルターにいたのは、生活を整えるまでの1か月間です。
この間に、離婚の申し立て、生活保護の申請、子どもの転校、新居探しなど、その度にさまざまな窓口に足を運び、手続きが必要でした。
咲さんは、被害経験を糧にDV被害にあった女性の支援者として現在活動しています。
「家も友達も住み慣れた地域も、すべて手放さなければいけないのは被害者。夫が乗っていたような車を見つけると、走って逃げたくなる衝動に駆られて…。結局は許されて、今まで通りの生活に戻っていく人があまりに多すぎる。この現実に腹が立つ」
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