2025.10.29

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「懐かしすぎて震える!」このドールハウス、覚えてる? 90年代レトロを愛する刺繍作家のキラキラコレクション

キラキラのコレクション

刺繍の他に、こたさんを語る上で欠かせないのがおもちゃの存在だ。小さい頃から仮面ライダーなどのヒーロー特撮には目もくれず、女子が遊ぶおもちゃに興味を持った。その時代に流行していたのがコンパクトドールハウス。これは手のひらサイズのドールハウスで、ふたを開けるとテーマに沿って精巧につくられた作品世界が広がっている。

当時、特にバンダイから販売されていたシリーズ『エンジェルポケット』はブームを呼び、現在でも収集家が存在する。こたさんもその一人で、所有数は100個を超えるという。

「結構価格も高騰していて、当時物だったら1個1万円前後。東京時代はそれを扱う店とか普通にあったので、結構お金を使っちゃいましたね...(苦笑)」

改めて「コンパクトドールハウス」とは。

こたさんのコンパクトドールハウス コレクション(一部)

1983年、イギリス在住の男性クリス・ウィッグスが娘のケイトのために、化粧のコンパクトの中に小さな部屋を作り、その中に小さな人形を入れたおもちゃをつくった。これをイギリスの玩具メーカー・ブルーバードトイズ社が商品化し『ポーリーポケット』の名で1989年に発売して大ヒット。その後バービー人形で有名なアメリカのメーカー・マテル社から世界販売され、日本ではバンダイがライセンス契約を結び『エンジェルポケット』の名でオリジナル商品を制作。平成初期、多くの女の子が遊んだのはこのバンダイ製の商品だった。

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Peeps hakodate vol,141 「好きなものはしょうがない。帰ってきた函館の偏愛なる人々」より

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