
まず、ここで紹介する人物がこれからやろうとしていることについて、現時点では詳しく伝えることができない。しかし道南圏のカレー好きにとってはかなりの朗報であることは間違いないと断言する。
仮にXさんとする。現在、彼は道南で名の知れた飲食店を経営しており、外食業はかれこれ20年近くになる。Xさんと弊誌peeps hakodate編集部の付き合いは長く、特に編集長とは彼が脱サラして初めて自分の店を開業するときから関係が続いており、互いにしばらく顔を会わせることがなくてもメールでの連絡だけは取り合う仲。それが2022年頃を皮切りに、Xさんからは近況報告ではなく自作のカレーの写真が届くようになった。


彼の本業はカレー屋ではなく別ジャンルの飲食店。カレーづくりはあくまで趣味で、本業の仕込み前や休憩時間、休日をつかってあらゆるジャンルのカレーをスパイスからつくり続けていた。

こちらに届く写真も通常の家カレーではなく、北インド、南インド、パキスタン、大阪など、まるでどこかの店舗で撮影してきたものと見間違えるようなクオリティのカレーの写真が次々と。気づけば、こちらに寄せられた自作カレーは40種類を超えていた。
「いっそ専門店をやればいいのでは?」というこちらの問いに、Xさんは「いやいや、これはあくまで趣味だから」と開業には否定的な姿勢を保っていた。ついこの前までは。
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