2025.10.17
出かける序盤は、裏社会で生きる若者たちが、日常で淡々と罪を犯す様子が描かれています。
静かに時間が経過するのですが、その裏で何かが動いているような不気味さがあり、気が付くと恐ろしいことに登場人物たちが巻き込まれていました。
渦にのみ込まれるスピードの生々しさがなんとも恐ろしく、胃がキリキリしました。
作品ではそんな裏の世界の恐ろしさを、北村匠海さん演じるタクヤ、林裕太さん演じるマモル、綾野剛さん演じる梶谷の3つの視点から描いています。
3人とも裏社会で罪を犯す「愚か者」でありながら、役者のみなさんの演技が素晴らしく、感情移入してしまって憎めないのです。
マモルはとにかく真っすぐでかわいい。
タクヤを慕い、2人でじゃれ合うシーンは、まるで子犬のよう!守りたくなります。
色々な思惑がひしめく中、マモルとタクヤの純粋な師弟関係に胸が締め付けられました。
梶谷はとても大きな決断を迫られます。
タクヤの先輩ということで、みんなを救うヒーローだと勝手に期待していたのですが、そんなことはありません。情けなくて少し頼りない。でもそこに人の良さが出ています。
私が梶谷だったらどんな決断をするだろう…と一瞬考えましたが、怖いのでやめました。
タクヤをとりまく状況はめまぐるしく変わります。
犯罪に手を染める一方で、後輩に慕われ、悪者になりきれない優しい一面がある。
そんな若者が裏社会になぜ入ることを決意したのか、そして後戻りできなくなった成れの果てが描かれています。
あまりの痛々しさに目を覆ってしまう場面もあるのですが、この恐怖からは目を背けてはいけないような気がしました。
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