
ファイターズ移転後の経営に注目が集まる大和ハウスプレミストドーム。
運営会社の札幌ドームは新たな名物を登場させ、ピンチをチャンスに変えようとしています。
札幌ドームの阿部晃士社長は「日本のお土産文化は世界一。知っていました?ドームに来ると食べられる」と話します。
JTBの元営業マン・阿部社長が繰り出した新たな名物がこの「どら焼き」、プレミストドームにちなんだその名も「ぷれどら」です。
小樽市の老舗菓子店が手がけ、バターとあんこの絶妙な味わいが特徴です。
阿部晃士社長も「とてもおいしい。デザートで『ぷれどら』食べようかな…」とご満悦。
ドームに来たついでに購入してもらうという「客単価をあげる戦略」で売り上げを伸ばしたい考えです。

ファイターズが去って収入の柱を失った札幌ドームは、移転直後の決算で6億5100万円の最終赤字に。
2025年3月期の決算は4200万円の黒字になりましたが、札幌市の基金が繰り入れられたことも要因の一つで、本業のもうけを示す営業利益は赤字のままでした。
そうしたなか、「攻めの営業」を掲げ「2030年度までに売上30億円」、「今期の営業利益の黒字化」を目標とした阿部社長。

「ドームの芝の上」という特別感を演出した早朝ヨガ体験や、本格的な調理ができる移動式バスを使ってドームの利用者や地域の人たちにランチを提供するプロジェクトも始めるなど、スポーツにとどまらない取り組みを次々と実施。
「攻めの営業」が実を結びつつあります。
「目標の営業利益黒字は完璧。平時の状態であれば、間違いなく昨年度を上回る収益を残すことができそうです。おかげさまで来年はかなり埋まっている」
11月には人気アイドルグループなどのコンサートが相次いで控えるプレミストドーム。
再び「市民に愛される場所」にできるでしょうか。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年10月7日)の情報に基づきます。
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