2025.10.16

暮らす

「クマの命を無駄にしない」自宅近くにクマが出た札幌市民が始めた、命をつなぐ“ヒグマレザープロジェクト”

全国各地で、クマの出没や被害が相次いでいます。
それに伴って、人の暮らしや命を守るため、多くのクマが駆除されています。

「駆除された命を無駄にしない、循環型の仕組みを作りたい」。
北海道・札幌で、ヒグマの革を有効活用するための、クラウドファンディングが始まっています。

連載「クマさん、ここまでよ

※冒頭の画像は9月19日、防犯カメラで撮影されたクマ(北海道松前町)(画像提供:北海道警察)

失われた命を、価値あるかたちに

札幌市中央区円山西町で、皮革製品の製造や販売を行っている「KEETS」。
店内には、ペンケースや名刺入れ、バッグやランドセルなど、多彩な革製品が並びます。

主に牛革を使っていますが、エゾシカの革を使った製品づくりにも取り組んできました。
「やむを得ず捕獲・駆除された野生鳥獣の尊い命を、一頭でも、一部でも無駄にしたくない」という思いからです。

後藤晃さん

代表の後藤晃さんは、「革って副産物なんです。革をとるために命をとっているのではなくて、人は肉を食べるために動物の命をいただいていますよね。そうしたら、皮が余ってしまう。この世に命のあった生きものですから、捨てるくらいなら、有効活用したい。やむを得ず駆除されたエゾシカやヒグマの命も、無駄にしたくない」と話します。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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