全国での事例

2024年のツアー参加者から、林さんを含めて3人が、バス会社に就職しました。
地方での運転手確保の新たなモデルになりそうです。

対策協議会の田中朋寧さんは「こういった取り組みを通じて、全国・全道的な問題になっている運転手不足を解消していけたら」と話します。

鉄道がありませんので、マチもバス会社も路線を守らなくてはなりません。
そのため取材したバス会社では、札幌圏で勤務する運転手を日高の営業所に配置転換して運行してきました。

今回現地での採用が決まったことで、日高に配置転換されていた運転手を、運転手不足がより著しい札幌圏の勤務に戻すことも可能になるそうです。

運転手不足は全国共通の悩み。
あの手この手でのスカウトが盛んです。

各地であの手この手

オホーツク地方の美幌町では、全国で初めて、「地域おこし協力隊」の男性2人をバス運転手に任命。
町内のバス会社に派遣し、路線バスやスクールバスで活躍しています。

苫小牧市のバス会社は 北海道で初めて、聴覚に障害がある男性を企業の通勤バスの運転手として採用し、注目されています。

苫小牧市のバス会社「日軽北海道」で運転手になった大沢勇一さん(2024年8月)

札幌市は3月、バス会社や出版社などと協定を結び、外国人材の運転手の養成を進めています。
岡山市では先行して外国人運転手が活躍しています。

札幌市は、外国人の免許取得や日本語学習のサポートをして2028年度には運用させたい考えです。

地域の足をどう守っていくのか。バス会社や行政の工夫も必要ですが、住民も考える必要がありそうです。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年9月25日)の情報に基づきます。

HBC報道部

毎日の取材で「気になるニュース」や「見過ごせない事案」を、記者が自分の目線で深掘り取材し、「ニュース特集」や「ドキュメンタリー」を作っています。また、今日ドキッ!の人気コーナー「もうひとホリ」「もんすけ調査隊」も制作しています。最近は放送にとどまらず、デジタル記事、ドキュメンタリー映画、書籍など、多くのメディアで展開して、できるだけたくさんの人に見てもらえるよう心掛けています。北海道で最初に誕生した民間放送の報道部です。

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